2016.09.13
いつの間にか私たちは、人として最初に覚えた、間違いなく重要なスキルを忘れてしまっています。
そのスキルとは、「お願い」と「ありがとう」が持つ、まぎれもないパワーと礼儀正しさ。
いえ、礼儀正しさだけではありません。私の経験上、優れた有力者ほど支援体制を認識しているばかりか、
自分を成功に導いてくれた人に意味のある「ありがとう」を伝えられるだけの、自覚を持っているのです。
「自力で成功した人間」なんていません。どんなサクセスストーリーだって、誰かのガレージからスタート
したり、誰かの指導のもとに始まって、周囲の支えや、教師や親の情熱による助けを借りて成長してきたはずです。
人は毎日誰かに支えられて生きているもの。しかし、日々を過ごす内にその事が当たり前になっていませんか?
仕事で同僚が協力してくれるのが当たり前、家族や友人が助けてくれるのが当たり前、
仕事があって当たり前、お給料をもらって当たり前。ふと、自分のいる環境をもう一度思い返してみて下さい。
毎日様々な人に会って、その人たちに支えられて日々を過ごしていると思いませんか?
自分一人の力だけで生きている人はいないはずです。その事に対して、感謝の気持ちを表現することも大切です。
「ありがとう」の語源は、「有り難い」という言葉。 この「有り難い」の意味は、
「有ることを欲しても、なかなか困難で実際には少ない。有ってほしいと望んでも有ることは稀である」
という奇跡に近い状態になったときの言葉だったようです。
この稀なことを、喜び尊ぶ気持ちが「ありがたい」という感謝の意に移り、
今日私たちが使う「ありがとう」という言葉になったと言われています。
小さな感謝が、大きな幸せを作るものです。「ありがとう」の気持ちを日々忘れずに、
相手に伝える事が、社会での大切なコミュニケーションです。
コミュニケーション能力の高さは、現代社会において最も企業に求められる能力です。
感謝するということは、特別なことではありません。その存在がありがたいと思うことです。
また、それがあるお蔭で自分が助けられていると思うことです。ただ、単にそういうことです。
何事においても感謝の気持ちを持つことは大切です。
ビジネスシーンにおいても感謝の気持ちを持って取り組むことで、より良い人間関係ができるものです。